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オスマン帝国外伝・愛と欲望のハレム シーズン1 登場人物紹介とネタバレ

オスマン帝国外伝

オスマン帝国外伝・愛と欲望のハレムは、トルコ版大奥のようなドラマで面白いですね。でもトルコの歴史や人物は知らない人も多いと思います。

そこでドラマのシーズン1に出てくる人々について簡単にわかりやすく紹介します。

舞台となるのはオスマン帝国。
時代はスレイマン1世が即位する1520年から、バヤズィット皇子が生まれた直後の1525年ごろまで。日本では戦国時代の最初のころです。

目次

オスマン帝国の人々

主要人物

皇帝スレイマン1世

歴史上のスレイマン

オスマン帝国第10代皇帝。領土を広げ法律をつくりオスマン帝国の最盛期を作った人。トルコの歴史では偉大な皇帝として知られています。遠征好きで何度も外国と戦って領土を広げました。その一方でハレムでは問題が多く、ハレムの人々が政治に口出しするきっかけを作ったともいわれます。詩が大好き。ムヒッピー(恋する者)というペンネームで詩を書いていました。

名前のスレイマンは「ソロモン」をトルコ語にしたもの。ソロモンとは古代イスラエルのソロモン王から。

ドラマのスレイマン

ドラマでは家臣には厳しい皇帝。逆らうものは容赦しません。服従したものには寛大です。女性(とくにヒュレム)に振り回されるちょっと情けない面もあります。宝石加工が趣味。劇中でもポエム(詩)を披露します。イスラム教徒にしては珍しくヨーロッパの文化に理解があります。

ドラマでは青年期から晩年まで一人で演じるせいか見た目はおじさん。実際には若いです。シーズン1は26~31歳の設定。

スレイマン1世の詳しい説明はこちら
スレイマン1世・オスマン帝国の黄金時代を作った壮麗帝

皇帝妃ヒュッレム

歴史上のヒュッレム

本名はアレクサンドラ・アナスタシア・リソフスカ。
ルテニア地方(現在のウクライナ)出身。父はキリスト教(正教会)の司祭。アレクサンドラもキリスト教徒(正教徒)でした。
故郷がクリミア・タタール人に襲われ奴隷として売られます。歴史上はオスマン帝国でイブラヒムに買われたあと宮廷に献上され側女になりました。ハセキスルタンの称号で呼ばれました。

オスマン帝国では改宗してヒュレムと呼ばれました。ヨーロッパではロクセラーナのニックネームで呼ばれます。
歴史上は母后ハフサ・アイシェが生きている間は特に問題は起こしていません。ハフサ・アイシェの死後、マヒデブランを陥れスレイマンの寵愛を独占。皇妃(ハセキ・スルタン)に上り詰めます。政治にも口を出して「スレイマン皇帝が魔法にかけられた」といわれるくらい影響力をもちました。5男1女を出産。息子のセリムが次の皇帝になります。

ドラマのヒュッレム

ドラマではタタール人に拉致されたあと宮殿に献上されました。かなり気が強くて嫉妬深い性格。周囲の人を疑いがち。スレイマンに気に入られるためイスラム教に改宗するもののイスラムの習慣にはあまり馴染んでない様子。感がするどく策略を考えるのが得意です。

ヒュッレムの詳しい説明はこちら
ヒュッレム(アレクサンドラ)はオスマン帝国で奴隷から皇后になった女性

大宰相イブラヒム 

歴史上のイブラヒム

ヴェネツイアのパルガ出身(現在はギリシャ領)。
子供時代にデヴシルメ(徴用)されオスマン帝国で育ちます。皇太子時代のスレイマンと出会い信頼を得て仕えます。スレイマンが皇帝になると大宰相に出世。皇帝の代理人として大きな権力を得ました。宰相としても優秀でヨーロッパ諸国との交渉で活躍。ムスタファ皇子を次の皇帝にしようと支持していました。

もともとキリスト教徒だったこと、パルガ出身の奴隷だったことから、周囲の高官から軽蔑されることが多かったようです。スレイマンに気に入られて出世したことも周囲の妬まれるる原因になりました。

俗説では皇女ハティジェと結婚したといわれます。ドラマではハティジェと恋仲になり結婚します。ヒュレムとは対立します。

ドラマのイブラヒム

ドラマではパルガル(パルガ人)とあだ名されることもあります。スレイマンに信頼され、小姓頭から大宰相に大出世します。普段は冷静ですがたまにキレます。

イブラヒムの詳しい説明はこちら
イブラヒム・パシャ:スレイマンに寵愛されて捨てられたオスマン帝国大宰相

母后ハフサ・アイシェ

スレイマン1世の母親。母后(ヴァリデスルタン)と呼ばれます。先代の皇帝セリム1世のカドゥン(側室)。ロシアとトルコの中間にあるイスラム教徒の国、クリミアハン国の王族。ヴァリデスルタンはハレムでは一番の影響力を持っています。クリミアハン国はオスマン帝国の属国。事実上の人質としてセリム1世のハレムに来ました。しかし皇帝の母になったことで大きな権力を手にします。

熱心なイスラム教徒なのでヨーロッパの文化には理解がありません。ドラマではハレム内で次々と問題が起こるのでいつも頭を悩ませています。

ハフサ・アイシェの詳しい説明はこちら。
ハフサ・アイシェ、宮廷で大きな影響力を持っていたスレイマン1世の母后

皇帝妃マヒデブラン

マヒデブランは「美しい人」という意味。ギュルバハル(春の薔薇)の別名も持ちます。スレイマン1世の夫人。ドラマでは2人め(歴史上は3人目)の夫人。スレイマン1世がマニサで皇太子をしているときにハレムに来ました。息子のムスタファを産んだことで後継ぎの母親として地位を高めました。皇族と同じ扱いの「スルターナ」の敬称で呼ばれます。

ヒュレムとの確執は有名で様々な作品の題材になりました。息子のムスタファが処刑されたあと王宮を追放されます。晩年は侍女と共に苦しい生活を送りましたが、セリムが即位後は年金を支給され平穏に暮らしました。

ドラマではヒステリックな女性として描かれます。母后ハフサ・アイシェのお気に入り。

マヒデブランの詳しい説明はこちら。
マヒデブラン=ギュルバハル:息子を失った悲劇の皇帝妃

王族

皇女 ハティジェ

スレイマンの妹。ハフサ・アイシェの娘。一度結婚して宮殿を出ていましたが夫と死別したため宮殿に戻って暮らしています。イブラヒムと恋仲になり結婚。お嬢様育ちで気弱なところがあります。

ハティジェ・オスマン帝国皇帝スレイマンの妹は未亡人

皇帝妃 ギュルフェム

スレイマンの皇帝妃。ドラマでは1人目(歴史上は2人目)。ハティジェと仲がよく良い相談役。王子を出産したものの幼い頃に死亡。現在はスレイマンに相手をされなくっていますが、王族に近い待遇で生活しています。

ギュルフェム・ハトゥン、オスマン帝国皇帝スレイマンの皇帝妃

皇子 ムスタファ

スレイマンとマヒデブランとの間に産まれた唯一の皇子。マヒデブランの教育の影響で将来は自分が皇帝になると思ってます。ちょっと生意気な男の子。歴史上は兵士たちに人気のある皇子でした。

ムスタファ:父スレイマン1世によって処刑された悲劇の皇子

皇子 メフメト

スレイマンとヒュレムの間に産まれた1番目の皇子。

メフメド皇子・皇帝の座を期待されたヒュレムの息子

皇女 ミフリマーフ

スレイマンとヒュレムの間に産まれた皇女。ちょっとませている。

ミフリマーフ皇女・大きな富をもっていたスレイマン1世とヒュッレムの娘

セリム皇子

スレイマンとヒュレムの間に産まれた2番目の皇子。
後の皇帝セリム2世

セリム2世、ヒュレッムの息子はダメ皇帝だった?

バヤズィット皇子

スレイマンとヒュレムの間に産まれた3番目の皇子。
・バヤジット皇子はセリムと争い処刑された

ハレムの人々

ここに載せているハレムの人々はすべて架空の人物です。ハレムの出来事は外に伝わることがほとんどないので記録がないからです。

ダイエ・ハトゥン 

母后付女官長。皇族付の女官は他の女官よりも地位が高い。若い頃からハフサ・アイシェに仕えています。

スンビュル・アー

宦官長。ハレムで側女達をまとめる役人。ヒュレムや母后たちの間に挟まれていつも苦労している。ニギャールとは喧嘩友達。

ニギャール・カルファ

女官長。ハレムで側女たちの指導を行う女官。ハレムでは数少ないヒュレムの理解者。
シーズン2ではイブラヒムと不倫関係に。

ギュルシャー・ハトゥン

マヒデブラン付きの使用人。マヒデブランの命令で動くことが多いですが、やりすぎることもあり問題を起こします。

ギュルニハル・ハトゥン(マリア)

ヒュレムと一緒に売られてきた側女。アレクサンドラ時代のヒュレムを知る人物。ヒュレム付きの使用人になります。おかげで事件に巻き込まれることが多く苦労が耐えません。

エスマ・ハトゥン

ヒュレムの使用人。実はヒュレムと同じころにハレムに入った側女の一人。

アイシェ・ハトゥン

個室を持つスレイマンお気に入りの側女。ヒュレムと対立しますが事件に巻き込まれ死亡することに。

サドゥカ・ハトゥン(ヴィクトリア)

ハンガリーの伯爵夫人。夫の仇を討つためにスレイマンのハレムに潜入。

シェーカー・アジャ

料理長。宮殿の台所を仕切ってます。ニギャールやスンビュルとよく会話しています。

オスマン帝国の人々

ピリー・メフメト大宰相

オスマン帝国の大宰相。セリム1世、スレイマン2世に仕えました。ロードス島遠征では作戦失敗。その後、大宰相を引退して、イブラヒムに譲る。「パシャ」は宰相を意味する敬称。

アフメト宰相

オスマン帝国の第三宰相。奴隷出身のイブラヒムに敵対心を持つ。エジプト州の長官に任命されました。現地で反乱を起こすものの部下の反乱にあって死亡。

アヤス宰相

オスマン帝国の宰相。イブラヒムとともにスレイマンに仕えます。

アヤス・パシャ:スレイマンを支えた元軍人の冷静な宰相

その他の人々

マトラークチェ

宮廷史家。歴史書の編纂や記録用の絵画をかいていたオスマン帝国の役人。
出身国のボスニアでは有名な人物。ボスニアのレオナルドダヴィンチといわれます。

マトラークチュ:オスマン帝国で才能を発揮したボスニアのレオナルドダビンチ

アルヴィーゼ・グリッティ

ヴェネツィア共和国国家元首の息子。オスマン帝国で生まれ育ちました。裕福な商人。しかし庶子なのでヴェネツィアに戻れません。オスマン帝国の外交顧問になります。歴史上はオスマン帝国の援助で決起してハプスブルク家に捕まり処刑されます。

アルヴィーゼ・グリッティ:ヴェネツィア元首の息子はオスマン帝国のスパイだった?

レオ

ヒュッレム(アレクサンドラ)の元恋人。アレクサンドラを探しながら彷徨っていた。絵の上手さを評価されてオスマン帝国で働くことになる。ヒュッレムからは立ち去るように言われるがなかなか出ていかない。最終的にはイブラヒムに身元がばれて命を断つことに。架空の人物。

 

ドラマの演出は面白くしているので歴史と違うこともあります。
背景がわかってるともっとドラマが楽しめるのは間違いありませんよ。

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