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フィルーゼ|スレイマンのお気に入りはペルシャの王族だった

オスマン帝国国旗

オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~シーズン3では新たな側女としてフィルーゼが登場します。

フィルーゼとはいったいどのような女性なのでしょうか?

簡単に紹介します。

ネタバレ要素があるので、知りたくない方はご注意ください。

目次

フィルーゼ

フィルーゼは第1話で海で船の破片に捕まって漂っているところをフズル・ハイレッディン船長に助けられました。載っている船が嵐で遭難してしまったようです。

フィルーぜは他の奴隷と一緒にイスタンブールにつれてこられ、奴隷市場で売られてしまいます。しかしフィルーゼはヒュッレムに助けられてトプカプ宮殿のハレムで暮らすことになります。

フィルーゼはスレイマンをもてなす宴に参加して踊りを披露します。他の娘にはない独特な魅力をもつフィルーゼにスレイマンは惹かれます。フィルーゼはスレイマンに気に入られ夜伽をつとめます。

フィルーゼもスレイマンに惹かれていきます。

新しく寵愛を集めるフィルーゼをハティジェやマヒデブランは味方しました。彼女たちはヒュッレムからフィルーゼを守ろうとしました。ヒュッレムがフィルーゼがスレイマンから寵愛を受けているのを知ると彼女を殺そうとするからです。フィルーゼはミフリマーフに仕えることになりました。

ヒュッレムはスレイマンの寵愛を受けているのが側女のナディアだと思い彼女を殺害します。

しかし、ヒュッレムはスレイマンの寵愛を受けているのがフィルーゼだと知ります。

ヒュッレムはイブラヒムをも巻き込んでフィルーゼを排除しようとしますがなかなか追い出すことはできません。

しかしフィルーゼの重大な秘密がバレてしまいます。

フィルーゼを殺害しようとしたリュステムはフィールゼにサファビー朝の王族の証の入れ墨があるのを見つけました。なんとフィルーゼはサファビー朝の王族だったのです。

ヒュッレムはフィルーゼはスレイマンの命を狙うために送り込まれたスパイだと考えました。

ヒュッレムはその事実をスレイマンに報告。

しかしフィルーゼは自分がスパイだとは認めません。サファビー朝の王族にはちがいないが、シャー(皇帝)・タフマースブ1世の親戚だと言います。タフマースブと不仲だった父親はタフマースブに殺され、自分も船を沈められたのだと言いました。

真実を話さなかったのはスレイマンへの愛ゆえ、知れば国と国の取引の材料として使われてしまうと言います。

フィルーゼが敵国の者だと知ったスレイマンはショックを受けます。

オスマン帝国とサファビー朝は対立して戦争状態にあったからです。しかしフィルーゼを亡命者だと信じているスレイマンは彼女を殺すことはできません。悩んだ末にスレイマンはフィルーゼを宮殿から追放。

フィルーゼが好きだったスレイマンはフィルーゼを処刑しようとしません。宮殿から追放するだけでした。

ヒュッレムはリュステムに命じてサファビー朝に密告します。

フィルーゼが追放され勝ち誇るヒュッレム。

フィルーゼを乗せた馬車はアマスヤの館に向かっていました。しかし到着する前に何者かに襲撃されます。襲撃者はサファヴィー朝・シャー(皇帝)タフマースブに仕える者でした。

ヒュッレムはリュステムに命令してサファビー朝に知らせたのです。敵国に亡命した王族がいるとわかれば連れ戻しに来る、そしてフィルーゼは母国で処刑されるだろうと考えました。

連絡を受けたタフマースブとその妃・フィルーゼ・ベグムハンは使者を派遣してヒュメイラを迎えに来させました。しかし処刑するためではありません。保護するためでした。

フィールゼがタフマースブと対立しているのは作り話だったのです。

 フィルーゼの意味

名前のフィルーゼ(Firuze)の意味はターコイズ(トルコ石)。

ペルシャ語ではfīrūzeh。アラブ語でfayrūzahと言います。ペルシャ人にとっては勝利の石。天国の青い空を意味していると考えられました。

ターコイズはトルコでは採れません。ヨーロッパ人が知ったターコイズはトルコから持ち込まれたものだったのでターコイズと名付けられました。和名の「トルコ石」はは直訳。

オスマン帝国は現在のイランを支配下にしていたのでイランの鉱山から石を掘り出して使ったり、ヨーロッパに輸出していました。

フィルーゼの正体

歴史上は実在しない人物です。

本名はヒュメイラ
サファヴィー朝イラン(ペルシャ)の王族。

第2代皇帝タフマースブ1世の命令で、トプカプ宮殿に行き、スレイマンを暗殺するために送り込まれたスパイです。

スレイマンにはタフマースブに命を狙われているようなことを言っていました。しかし実際にはタフマースブや妃のフィルーゼ・ベグムハンはフィルーゼの身を案じていました。仲は悪くないようです。サファビー朝から迎えに来たタフマースブの使者に対してもまったく臆することなく尊大な態度をみせていたので本国でもそれなりに地位はあるようです。

直接暗殺するつもりはなかったようです。しかし密かに毒を用意していました。自らは疑われない方法で暗殺しようとしました。劇中のスレイマンやヒュッレムはもちろん視聴者も騙されたかもしれません。

同じようにシーズン2でスパイとして侵入して失敗して殺害されたヴィクトリア(サドゥカ)と違い、身元がバレたあとは本国に戻ります。

フィルーゼが去った後、オスマン帝国は負の連鎖になってしまう

フィルーゼがペルシャに戻った後。スレイマンが倒れます。香炉に毒を仕込んでいました。幸い、ヤヒヤの治療で奇跡的にスレイマンは回復しました。ところがその後、悲劇が繰り返されます。

オスマン帝国の調査では数ヶ月に渡って少しずつ毒をもられたことはわかったものの、決定的な証拠が見つかりませんでした。誰が犯人かわからないので誰もが疑心暗鬼になります。スレイマンはイブラヒムに不信感をもち処刑。イブラヒムを失ったマヒデヴランはメフメドを暗殺。イブラヒムという最大の味方を失ったムスタファは処刑され。セリムとバヤジトの争い。と負の連鎖が続きます。

スレイマンの暗殺には失敗したものの、結果的に有能な人物が次々と失われ力が弱くなったオスマン帝国は、サファビー朝を征服することはできなくなりました。

具体的なフィルーゼの犯行場面は放送されませんでしたが、さまざまな伏線からフィルーゼが行ったことがわかります。

史実のタフマースブ1世にヒュメイラという娘や姉妹がいた記録はありません。

サファヴィー朝とは現在のイランの地域にあったイスラム教の国。古代にはペルシャ帝国があった場所です。現在のイランは王国ではありませんが、イランの元になった国です。

 

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 兎に角「オスマン帝国外伝」のドラマは最高に面白く、今シーズン4
    を夢中で毎日見ています。
    でもヒュッレム役が変わった事で
    あの憎々しさがあまり感じられないのが残念です。
    あのか方はやはり優しい「マザー
    」の「うっかりさん」です。
    でもこれもだんだん慣れてくるのを期待して楽しみたいと思います。マルコチョールがいなくなったのがつまらないなあ。
    でもだんだん代わってきた情勢も楽しみです。終わってしまったらどうしようなんて思っています。

    • こんにちは。
      ヒュッレムはシーズン3までのメルイェム・ウゼルリさんの印象が強くて、最初ヴァーヒデ・ペルチンさんを見たときは「えっ!」ってなりました。
      シーズン4ではシーズン3までの荒々しさがなくなりましたが「あのヒュッレムが歳とったらこんな感じかも」と思えてきました。なにしろヒュッレムは50歳超えても生きていましたからね。今では違和感なく見ています。
      あとマルコチョール出なくなって残念ですね。故郷の総督になっているのでもう帝都には来れないかな。
      シーズン4が終わったら「新オスマン帝国外伝・キョセム」放送するのでしょうか?見たいですね。

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