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ベイハン・スルタン 兄スレイマン1世に夫を殺された皇女

オスマン帝国国旗

ベイハン・スルタンはオスマン帝国の皇女です。

トルコドラマ「オスマン帝国外伝」のシーズン1~3にも登場します。

名前はベイハン。皇族なので名前には「スルタン」の称号がつきます。

皇帝スレイマン1世の妹です。しかし夫をスレイマンに処刑さたため、スレイマン1世を恨み、宮殿を離れて暮らしました。

ベイハン・スルタンとはどんな人だったのでしょうか。

 

目次

 ベイハン・スルタンとは

名 前:ベイハン(Beyhan)
通称・官名:オスマン帝国皇女
生 年:1495年
没 年:1559年
父:セリム1世 
母:ハフサ・アイシェ
兄:スレイマン1世
姉妹:ハティス

1495年。オスマン帝国皇太子セリムとハフサ・アイシェの間に生まれました。兄にはスレイマン1世、姉妹にはハティジェがいます。

1512年。父・セリムが皇帝になりました。

ドラマ「オスマン帝国外伝」ではスレイマンの妹、ハティスの姉。となっています。ハティスの生年はよくわかっていませんが1494年以前だったともいわれます。そうなるとハティスが姉、ベイハンが妹だった可能性もあります。

1513年。フェルハト・パシャと結婚しました。

1520年。兄スレイマンが皇帝になりました。

ところがフェルハトは自分の領地で住民から重い税を取り立てたり残酷な行いをしていましたた。住民から苦情が起こりまます。

このときベイハンは母ハフサ・アイシェに訴えます。娘を気の毒に思ったハフサ・アイシェがスレイマン1世に懇願したためスレイマン1世は処分を思いとどまります。

1524年。ところが再び自分の領地で人種差別的な統治を行い現地の住民から苦情がおこります。一度は見逃したスレイマン1世でしたが今回は見逃すことができません。スレイマン1世はフェルハトを処刑しました。

ベイハンは夫を処刑した兄を恨みました。兄弟の愛情よりも夫への愛情が上だったのです。

ベイハンとスレイマン1世との仲は険悪になりました。ベイハンはスレイマン1世や家族とともに首都で暮らすのを拒否して再婚も断りました。ベイハンは都のコンスタチノープル(イスタンブール)を離れユスキュプの宮殿に移り住みました。ユスキュプは現在ではスコピエと呼ばれ北マケドニア共和国の首都になってます。当時はオスマン帝国の領土でした。

ベイハンは余生をユスキュプの宮殿で暮らしました。

後にメフメド・パシャと結婚して娘を出産したともいわれますがよく分かっていません。

1559年。スレイマン1世の治世に亡くなり、父セリム1世のモスクに埋葬されました。

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