フーリジハン・スルタン(Huricihan Sultan)はドラマ「オスマン帝国外伝・愛と欲望のハレム」に登場する人物。
ハティジェ皇女とイブラヒム・パシャの娘です。双子の兄にはオスマンがいます。
ドラマの中ではフーリジハンはバヤジトと結婚しました。
バヤジトはスレイマン1世とヒュッレムの息子。親同士が仇になってしまいます。そのせいでヒュッレムはバヤジトの結婚に反対。
ムスタファたちの協力で密かに結婚するのですが、フーリジハンを待っていた運命は過酷でした。
フーリジハン・スルタンの紹介をします。
フーリジハンのネタバレ
母はハティジェ皇女。父はイブラヒム・パシャ。オスマンの双子の妹です。
シーズン2で誕生。シーズン3では子供時代の兄妹が時々登場するていどでした。
両親の死後。伯母のベイハン皇女に育てられました。
シーズン4では成長した姿で登場。
叔母のファトマ皇女に連れられてトプカプ宮殿にやってきました。
宮中に戻ってきたフーリジハンにジハンギル皇子が好意をもちましたが、彼女はジハンギル皇子には興味をもちませんでした。
フーリジハンが好きになったのはバヤジト皇子でした。
フーリジハンは父親がバイオリンを弾くのを聴いたり、父親の死後は母親が弾くのを聴いたりしていました。親から教えてもらって、バイオリンが上手に弾けるようになりました。
彼女はバヤジトにバイオリンを教え、バヤジトは彼女に絵を教えました。
二人の恋をファトマ皇女は応援します。バヤジト皇子もフーリジハンを好きになりました。
でもヒュッレムは快く思っていません。
やがてフーリジハンとバヤジトは密かに結婚しました。
スレイマンは結婚に反対していましたが、ムスタファ皇子の協力で話がまとまった。
フーリジハンは、ララ・ムスタファ・パシャに、ムスタファ皇子とミュフルニーサとの結婚のことを話してしまいました。そのためバヤジトはフーリジハンに腹を立てましたが、ときとともに怒りは収まっていきます。
フーリジハンとバヤジトは愛し合っていましたが二人の間に子供は生まれませんでした。
ある時、彼女はスレイマンに結婚のことを告げようとしたが、スレイマンはすでに二人の関係を知っていました。
フーリジハンは、セリムの妻になったヌールバーヌーと対立していました。ヌールバーヌーの陰謀で、バヤジトとフーリジハンの結婚が皆にしられてしまったからです。
ハーレムで開かれたパーティーのとき。ガザンフェル・アガはヌールバーヌーに会って愛の告白をしました。ヌールバーヌーは激怒します。フリージハンはその様子の一部始終を見ていました。そして彼女は見たことを皆に話そうと思いました。
ヌールバーヌーは、フーリジハンに「誰にも言わないでほしい」と懇願しましたが、フーリジハンはその頼みをきくつもりはありません。
ヌールバーヌーは、自分がセリムの子を産んだことに嫉妬している、彼女はバヤジトの子を産んでいないと批判しました。怒ったフーリジハンとヌールバーヌーは険悪な関係になってしまいます。
その後、追い詰められたそしてヌールバーヌーは、フーリジハンの頭を燭台で殴りました。フーリジハンは意識を失い倒れます。その後、意識はもどりましたが誰が殴ったのか伝えることができず、そのまま死亡しました。
ハティジェ皇女とイブラヒム・パシャの子供はいたの?
ドラマではハティジェ皇女とイブラヒム・パシャが結婚しています。トルコでも一般にはハティジェ皇女とイブラヒム・パシャが結婚したと信じられているようです。
でもオスマン帝国の記録にはハティジェ皇女とイブラヒム・パシャが結婚したとは書かれていません。イブラヒム・パシャが盛大な結婚式をして皇帝が出席したことは書かれているのですが、結婚相手が誰なのかは書かれていないのです。
というわけで。歴史上はハティジェ皇女とイブラヒム・パシャの間に子供がいたかどうかはわかりません。
歴史上のイブラヒム・パシャの手紙には妻のムシンにあてた手紙で息子のメフメトの健康を心配している様子が書かれています。イブラヒム・パシャにはムシンという名の妻がいてメフメトという名の息子がいたことわかります。ムシンというのは重臣の娘です。
イスラム教では妻は4人までいてもいいことになってますが。皇女と結婚した人に、他に妻がいるかは疑問です。皇女はそんなことは許さないんじゃないでしょうか。
ドラマとしてはハティジェ皇女とイブラヒム・パシャが結婚したほうが面白いですし、トルコでもわりと信じられているみたいです。
オスマン帝国外伝ではよくわからない史実よりも、トルコ国民に人気のある言い伝えの方を優先したのですね。
フーリジハンも架空の人物です。
バヤジトには妻あるいは側女が何人かいたようですが。名前はわかっていません。イブラヒムやハティジェの娘と結婚したという話はありません。
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