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ハジュ・ムスタファ・アガ:ハンダンとキョセムに仕えた宦官長

新オスマン帝国外伝キョセム

ハジュ・ムスタファ・アガはトルコドラマ「新オスマン帝国外伝・影の女帝キョセムシーズン1・2」に登場する人物。

シーズン1の最初からシーズン2の終盤まで登場する数少ない人物。

本名は「ムスタファ」ですが、劇中では「ハジュ」と呼ばれることが多いです。

ドラマのハジュ・ムスタファ・アガについて紹介します。

 

目次

ハジュ・ムスタファ・アガ(シーズン1)

名前は ハジュ・ムスタファ・アガ

出身地、生年、家族は不明。

本名は「ムスタファ」

あだ名の「ハジュ」で呼ばれることが多いです。

「ハジュ (Haci )」は巡礼者の意味。過去に聖地メッカ巡礼に行ったことがあるから。

ハジュがいつハレムに来たのかは不明。

メフメト3世時代のハレムの管理人のひとり。

宦官長になって母后ハンダンに仕える

アフメト1世が皇帝になると、母后ハンダンの命令で資金調達のためエジプトに派遣されましたが、太皇太后サフィエに妨害されてしまいます。

レイハン・アガがデルヴィーシュに排除された後。ハレムの宦官長になり、ハンダンに仕えました。

母后ハンダンとデルヴィーシュの関係を知り、ハンダンに忠告しますが聞いてもらえません。

ハジュはハンダンのためを思って行動しているのですが、ハンダンには理解してもらえないこともあり、裏切り者呼ばわりされたこともありました。

ハンダンとデルヴィーシュとの関係が暴露され、ハンダンが自害されたときにはハジュは涙しました。

キョセムに仕える

ハンダンの死後はキョセムに仕えます。

キョセムとともにエディルネに向かったときには、ナスフの手下からキョセムを守ることができず気を失ってしまいます。

その後のアフメト1世の治世中はずっとキョセムに仕えました。

しかしアフメト1世の症状はアフメトの命令でキョセムにも隠していました。

サフィエの作戦でヤーセミン・ハトゥンがハレムに送り込まれた時。キョセムの命令でヤーセミンの殺害を指示。キョセムがヤーセミンを妹と知ったときには手遅れでした。

イスケンデルの存在が問題になりだすと、ハジュはイスケンデルの家を家宅捜索。キョセムの絵を見つけて皇帝に報告します。

旧宮殿で暮らしたムスタファ1世の時代

アフメト1世の死後。キョセムの指示でしばらく皇帝の死を秘密にしました。

しかしムスタファ1世即位後は、母后ハリメの命令でキョセムとともに旧宮殿(エスキサライ)に追放になってしまいます。

ムスタファ1世の治世の終わり。ハリメはサフィエと協力して皇子を殺害しようとしました。そのときサフィエの命令でキョセムとともに部屋に閉じ込められてしまいます。そのときは計画を知った皇女ヒューマシャーによって開放されました。

キョセムとともにトプカプ宮殿に向かい兵士たちの協力を得てクーデターに成功。ムスタファ1世を皇帝の座から引きずり降ろしてオスマン2世が即位しました。

オスマン2世の時代に追放

オスマン2世はサフィエや師父オメルたちの影響を受け、キョセムと対立。

キョセムが高官を集めて秘密会議を行うと、ハジュもキョセムとともに出席。そこにオスマン2世がやってきて激怒。

オスマン2世の命令でハジュは財産を没収されエジプトに飛ばされてしまいます。

しかしその後、キョセムの要請でイスタンブールに戻ってきました。その後はキョセムに仕えました。

オスマン2世が反乱で配位され、ムスタファ1世が2度めの即位。そのムスタファ1世も廃位されてキョセムの息子ムラト4世が即位。ハジュはキョセムとともにその場にいました。

シーズン2

ムラト4世の時代

ムラト4世の時代もハジュは宦官長になり母后キョセムに仕え続けました。たとえ自分の命が危険にさらされそうになっても、キョセムの命令を忠実に実行しました。

キョセムがハレムの妃と対立したときはキョセムの命令で様々な任務を実行しています。

キョセムとムラト4世の仲があっかしているなかで。キョセムはイェニチェリ隊長ケマンケシュと頻繁に連絡をとりあうようになります。ハジュはキョセムとケマンケシュの関係が親密すぎるのではないかと心配します。それはかつてのハンダンとデルヴィーシュの関係を思い出させます。

キョセムはムラト4世を廃そうとしますが失敗。ムラト4世によって地下牢に投獄されてしまいます。ハジュは罰としてキョセムを護送する役を担当させられます。ハジュはキョセムが牢獄中で体調が悪くなっていることに気がついてムラト4世を説得。キョセムの釈放に成功します。

イブラヒム1世の時代

ムラト4世の死後。ムラト4世の弟イブラヒムが即位。

イブラヒムの時代も母后キョセムに仕えました。

1644年にキョセムがイブラヒムの命令でエジプト州に追放されたときはキョセムとともに追放先に行きました。

キョセムと皇子メフメトの母トゥルハンは協力して暴君になった皇帝イブラヒムを廃位しました。

メフメト4世の時代

トゥルハンの息子メフメトが即位。キョセムは太皇太后になり摂政となりました。このときもハジュはキョセムに仕えます。

キョセム派とトゥルハン派の対立が激しくなり、キョセムは母后トゥルハンを殺害、メフメト4世を廃位して別の皇子に継がせようとしました。このときもハジュはキョセムに従いました。

しかしキョセムの計画は「ある者」の密告でトゥルハンにバレてしまい計画は失敗。

ハジュはキョセムの反乱に協力した罪で母后トゥルハンの命令で処刑されます。

ハジュは実在する?モデルはいるの?

ドラマのハジュ・ムスタファ・アガは架空の存在です。

「ムスタファ」はイスラム圏ではよくある名前。ムスタファは預言者ムハンマドの愛称でアラビア語で「選ばれた者」という意味です。

でも100%架空かと言うとそうではありません。

また、ムスタファ1世やオスマン2世時代の宦官長はムスタファ・アガという人物でした。

皇帝アフメト1世の死後、イスラム長老エサトや大宰相メフメトはムスタファ皇子を支持しましたが。ムスタファ・アガはムスタファ皇子は精神的に問題があるので即位に反対したことがあります。

また、オスマン2世の時代。皇帝オスマン2世は大宰相メフメト・パシャを解任。自分以外の皇子を支持する者たちを左遷しました。そのときにエジプト州に追放された人物にハジュ・ムスタファ・アガという人がいます。

ドラマのハジュ・ムスタファ・アガは架空の人物ですが。名前の設定には歴史上の人物を参考にしているようですね。

 

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