バムニ王は「ポロス・古代インド英雄伝」に登場するパウラヴァ国の国王。
ドラマではインドの伝説的な英雄ポロスの父親です。ポロスはアレキサンドロス3世(アレキサンダー大王)と戦った歴史上の人物です。
でも歴史上のポロスの父親はよくわかっていません。だからバムニ王は架空の人物なのです。
ドラマの中でのバムニ王について紹介します。
ネタバレ要素があるのでご注意ください。
バムニ王とは
バムニ王の設定
父:シウダット王
母:モニヒ王妃
兄:シウダット
ドラマの中ではパウラヴァ国の国王。
パウラヴァで生まれ育ちました。
父はシウダット王、母はモニヒ王妃。
母モニヒ王妃はバムニが幼い頃に亡くなっています。
兄に13歳年上のシウダットがいます。兄のシウダットは父の名前をひきついでいるのですね。タクシラでもアンビ王の名を引き継いでいるので親子で名前を引き継ぐ習慣があるのかもしれません。
パウラヴァの議会は兄シウダットは怒りっぽく性格が粗暴なので王になるのを許しませんでした。
劇中ではシウダットが「弟のバムニが王にふさわしいから王位を譲った」と発言していますが、自分の意志ではなかったようですね。
バムニが26歳のときパウラヴァ国王になりました。
兄シウダットは宰相になりました。
バムニ王はいざとなったら勇敢に戦いますが、普段は争いを好まない性格でした。経済や貿易への興味が強く、パウラヴァを交易が盛んな国にしました。そのため国は栄えていました。
ところがパウラヴァはジェーラム川(インダス川の支流)の使用権を巡って長年、タクシラ国と争っていました。
というのがドラマが始まるまでのいきさつ。あまり詳しくは語られませんが、設定ではこのようになっています。
タキシラのアヌスヤ王女と結婚、プルショータムが産まれる
バムニ王はタクシラ国のアヌスヤ王女と結婚。両国をひとつにして平和になってほしいという願いに心を動かされたのです。
ところがシウダットとアンビ王は互いに相手の国を憎んでいます。
バムニ王はタクシラ国に呼ばれて行きましたが、アンビ王の策略によって屈辱を味わされ、髪を剃ることに。髪を剃る刃物に毒が塗られていてバムニ王は命を失いかけます。その場はリプダマンやシウダットによって命は助かりましが。
こんどはシウダットがアヌスヤ王妃を憎み、亡きものにしようとします。
バムニ王が生死をさまよっている間に妊娠中のアヌスヤ王妃はシウダットに追われ、井戸に隠れてプルを出産しました。ところがシウダットに見つかってしまい、プルショータム(プル)とともに河に落とされてしまいます。
命が助かったバムニ王がシウダットから聞かされたのは、アヌスヤ王妃が裏切り生まれた王子を殺して自らも死んだということでした。
ショックを受けるバムニ王。
ペルシャに依存するバムニ王
その後、月日は流れ。バムニ王は2番めの妻カディア王妃と結婚。二人の間にはカニシカ王子が生まれました。カニシカ皇子はペルシャに留学、すっかりペルシャの文化に馴染んでいます。
バムニ王はペルシャとの交易を盛んにして、国内にペルシャのガラス工房など工業施設や商業施設を誘致。国は発展しましたが、パウラヴァの経済はペルシャなしには成り立たなくなっていました。
やがて成人したプルが帰国。プルはダスユで育ち、ダスユ人としてパウラヴァにやってきました。アヌスヤが母だと知ったプルは、バムニ王の命令でアヌスヤが死んだと思っています。バムニ王とプルは決闘になりますが、そこにアヌスヤ王妃がやってきて。誤解がとけます。
アヌスヤは王妃に戻り。プルはパウラヴァの王子になりました。
しかしパウラヴァからペルシャを追い出したいアヌスヤ王妃と、ペルシャの力を借りて経済を発展させたいバムニ王は意見が食い違い、バムニとアヌスヤ・プルはうまくいきません。
ペルシャのダレイオス王がタキシラと組んでパウラヴァを攻撃しました。
プルの活躍でペルシャの攻撃を防ぎダレイオスを追放しました。
シウダットの反乱で王位を失う
そしてプルとのわだかまりが解けたバムニ王はプルを王太子にします。
これに不満なのがシウダットとカニシカ王子。
プルがいない間にシウダットとカニシカ王子は反乱を起こして、バムニ王を王座から引きずり下ろします。
バムニとアヌスヤは処刑されそうになりましたが、そこにプルが戻ってきて2人を助けようとしました。混乱の最中、バムニ王はシウダットに刺されて重症。アヌスヤはシウダットにとらわれてしまいます。
プルたちはバムニ王を助けるため、タクシラに向かいます。タクシラ大学の学者チャーナキヤの治療をうけてバムニ王は命が助かりました。
その後、アレキサンドロスの攻撃を防いだプルは、バムニとともにアヌスヤを助けるためにパウラヴァに向かいます。プルとバムニはアヌスヤを助けました。シウダットはアヌスヤに破れ。カニシカとの戦いに勝ったバムニは、カニシカ王子を追放します。
プルを国王にしたのもつかの間
バムニはプルを新しいパウラヴァ国王にしました。
ところがその後。アレキサンドロスはタクシラ国と同盟して、パウラヴァに攻めてきました。
プルやバムニたち王族も出てアレキサンドロス軍と戦います。激しい戦いが続きます。バムニはアレキサンドロスに味方するスワトの武将アクルラバドラやドロナイトを倒しました。ところが最期はマケドニア軍の将軍セレウコスに刺されて命を落とします。
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